司法書士の板倉です。

 去年の
4月に住んでいたマンションを引き払い、実家に戻りました。
 家族に園芸が好きなものが居り、庭に金鎖やユリ、サザンカや椿その他色々な植物が植えられていまます。
園芸に興味のない私は、滅多に庭に出ることはなく、出るのは一ヶ月に1
回、草引きを手伝う時くらいでした。

 去年、夏のある日、エアコンをつける程暑くないものの、風通しをよくするため窓を開けて生活をすることが多くなってきたときのことです。
 腕や太腿になぜか赤い斑点がでて非常に痒くなりました。
蚊に刺された後とは明らかに違ったので、ダニがいるのかなと思い、家中掃除し、また色々な製品でダニ駆除、ダニ予防に努めました。
 しかし、赤い斑点は収まらず、むしろ拡大していきます。1
週間程後、これはほかに原因があるのではないかと思い、調べ始めました。
 察しのいい方なら、もうお気づきかと思います。茶毒蛾です。
茶毒蛾の幼虫がサザンカや椿に大量発生していたのです。調べると、この毒蛾は、椿やお茶の木やさざんか
(山茶花)に好んで卵を産み付け、羽化した幼虫は集団で葉っぱに生息して、敵が来たり、興奮したりすると0.1ミリほどの目に見えない針を周辺に撒き散らすとのことでした。1匹が数十万本もの微細な針を撒き散らしますが、集団でいますから、その撒き散らされる針の数は何百万本、何千万本にもなり、霧のようにあたりにただようことになります。
それで、直接幼虫に触らなくても幼虫のいる木のそばや下にいるだけで、その微細な針が皮膚に付き、皮膚にブツブツができて赤くはれ上がり、激しい痒みをともなう毒蛾皮膚炎を引き起こすとのことでした。

 調べれば調べるほど、茶毒蛾はまさに生物兵器であるとしか思えなくなり、家族のためにも根絶しなければならないと思いました。思い立った私は、手首、足首がきっちり締まるレインコートに身を包み、台所で使うゴム手袋をはめ、またレインコートのフードをかぶり、マスクと木工作業用のゴーグルをかけるという完全防護した姿で(放射線防護服が一番近いでしょうか?)、問題の木の下に入り込み、汗だくになって消毒薬を撒き散らしました。1週間ほどして、茶毒蛾の幼虫に食い荒らされていたサザンカや椿の木に青々とした葉が戻り、かゆみも収まりました。

 初夏とはいえ、非常に暑い日だったのを覚えています。
準備等含めても4
時間ほどのことでしたが、家族のためにちょっと頑張った出来事でした。