司法書士の川井です。
まだまだ暑いですが、がんばっていきましょう。

この仕事をしていると、交渉とは切っても切れないのですが、今私の交渉相手でもっとも手強いのは、
我が家にいる当年とって1歳3ヶ月の娘であることに間違いありません。
オムツなぞあてて、一見頼りない外見とは裏腹に、遠慮も会釈もありません。

まず、通常の交渉相手ならば持っているはずの「これ以上要求するのは、あつかましいかな」という自制が全くありません。
欲しいものは、躊躇なく全部要求します。厄介なことに、深夜であってもお構い無しです。

また、交換条件が全く通じません。
「分かった。今泣き止んでくれたら、3年後かわいい自転車買ってやる。」
通じません。

さらに、ある意味でとても合理的でもあります。
ある日、私の両親に娘を預けて、夫婦で出かけようとすると、火がついたように泣いていたのですが、帰って母に聞くと「あなた達が見えなくなったとたん、ケロッとしてたよ」とのことでした。
交渉を切り上げるべきタイミングを完全に見切っていて、要求の通る見込みの無い無駄な努力はしないのです。

交渉にはギブアンドテイクが重要ですが、彼女にとってギブは、無限に製造できる「笑顔」なので、こっちはテイクを一方的に取られるしかありません。
でも、その「笑顔」を見ればこちらは、たいがいのことは「まぁ、いいか」となってしまうので、まさに「勝って恨まれず」状態です。

と、このように、職場だけでなく家庭でも難敵相手に交渉力を磨いていますので、是非とも頼りにして頂ければと思います。